Sunday, May 18, 2014

創業二十六年を迎えて

創業26年を迎えて 

この5月18日は、当社にとって特別な日にあたります。
26年前のこの日、New York, Manhattan、East 47th Streetの自宅アパートの一室で、ファックスフォンと自身の志のみを会社の財産としてスタートいたしました。創設時は、Katsu Kawasaki, Incという、いかにも個人商店という名前でした。

以後、10数カ国、何千人という仕入先様、お客様、周りの方々に支えていただき、ここまで歩んでまいりました。
とりわけ、現在の大きな大きな財産になっておりますチームメート、特に20年以上も一緒に山々谷々を超えて来てくれた、花岡千賀子、浅見佳伸、そして当社を昨年卒業していったBETA FANGには、本当に強くつよく支えてもらえました。

今年1月20日、このKatsu New Yorkを起業するきっかけ、そして背中を力強く押してくれた私の父親、河崎外茂次が他界いたしました。
30年以上も前から、「海外を相手にできる人間になれ」と言い続けてくれていたことが、海外を意識する、実際に海外で働く、そして海外で独立するということに繋がっていきました。

個人商店であった、この会社も創業2年目から少しずつ軌道に乗り始め、社員さん、ひとりふたりと働いていただけるようになり、自分の持ち味でした織物の設計、企画、営業をフットワークをベースに、ニューヨークのお客様との取引を増やしていくことができました。
また同時に、海の者とも山の者ともわからぬ自分を、日本の優良繊維メーカーさんが取組をしていただけるようになり、自身のお客様への対応力、迅速力も加速度的についていきました。

26年経ちました現在も、創業当時からサポートをいただいております日本のメーカーさん、京都加茂のエリモ工業さん、兵庫西脇の丸萬さん、新潟栃尾の鈴倉さんには、モノ作りをベースに人間力創りを教えていただけました。
現在は、米国のお客様も、日本の織物メーカーさんも、そしてチームメンバーも充実し、最強に近い仲間が集まってくださっております。

他産業同様、ここニューヨークの繊維業界は過去26年間、陰も型もすっかり激変しており、これから3−5年はこれまで以上の変化が間違いなく起こります。そのような変化を先回りして待つ事ができるような人間力、そして創造対応力を備えていくとともに、当たり前のことを当たり前にこなす事ができるチーム作りをして行こうと考えております。

コアビジネスであります、レディースウェアテキスタイル、メンズウェアテキスタイル、インテリアテキスタイルの開発、発掘、付帯サービス面での競争優位性、独自性を強く意識して、既存のお客様との関係深堀を徹底していきます。

当社の社是、己に打ち克つ「克己」を毎日つづけて、当社の経営理念であります、
「人として正しい生き方を貫き、人として全社員が成長を続け、人として永続的に社会に貢献し、Katsu New Yorkは、物心両面の幸福を追求しつづけます。」を目指して、社員の皆様が幸福を見つけられる場を提供し続けていきたいと真に願っております。

最後に、父親の晩年の哀歌「我が人生に悔いなし」をいつ日か、心の奥底から自身でも唄えるような人生を、仲間の皆と一緒に創って行きたいと思っております。

どうか今後とも末永く宜しくお願い致します。

真善美

代表取締役社長、河崎克彦

2014年5月18日